当ブログの管理人は、Genesis FrameworkというWordPressテーマが気に入っていて、サイト制作時によく利用します。
ただ、海外製のテーマなので、管理画面などは基本的に英語がベースになっています。
一応、日本語の翻訳も提供されてはいますが、実際は日本語化されている部分は少なく、また日本語化されていても分かりにくかったり間違えていたりすることも多いです。
なので、よく使う部分だけでもと思って、自分なりに勝手に日本語に翻訳するプラグインを作ってみました。
Genesis Framework version 3.5.0に、この記事を書いている時点で最新の翻訳1を適用した状態から、公式に提供されている翻訳はできるだけそのまま使うという方針で、未翻訳、誤訳、翻訳がわかりにくい部分などを独自に補完したものになります。
無料で自由にご利用いただけますが、完全に非公式ですので、そのつもりでよろしくお願いします。
使い方は、↓こちらからダウンロードして、他のWordPressのプラグインと同様にアップロード&有効化して下さい。
ダウンロード » Genesis_katte_ja version 3.5.0.0
プラグインの設定ページなどはありません。
目次
仕組み
プラグインの中身は、翻訳の情報を書いた設定ファイルをgettext_genesis
というアクションフックで読み込んで翻訳するという単純なものです。
本来はmo
やpo
といった翻訳ファイルを作ってやるべきなのでしょうが、面倒だったのでphp
の設定ファイルを用意して、それにハードコーディングしています。
翻訳内容
このプラグインでは、日本語化されていない部分だけではなく、既に日本語化されていても「分かり難い」と感じた部分を別の日本語で言いかえています。
例えば、次の画像のように管理画面の表示が変わります。
Genesis Frameworkは子テーマの使用が前提なので、もともと「テーマのSEO設定」だった部分を、Genesis自身の設定であることがわかりやすいように「GenesisのSEO設定」に変えました。
また、和訳に間違いがあった部分も正しい表現に変えています(下の画像の「サイドバー2-サイドバー1-コンテンツ」の部分)
なお、必ずしも英語からの和訳として正確というわけではなく、かなり大胆に意訳している部分もあると思いますので、きになる場合は、必要に応じて修正していただければと思います。
以下、本プラグインによる翻訳のビフォー・アフターを書いておきますので、参考にして下さい。
カスタマイズ
Theme Settings (テーマの設定)
- Theme Settings
- → Genesisの設定
- (「テーマの設定」から変更)
Site Layout (サイトレイアウト)
- Select Site Layout
- → サイトのレイアウトを選択して下さい.
- Content, Primary Sidebar
- → コンテンツ - サイドバー1
- (「コンテンツ - 最初のサイドバー」から変更)
- Primary Sidebar, Content
- → サイドバー1 - コンテンツ
- (「最初のサイドバー - コンテンツ」から変更)
- Secondary Sidebar, Primary Sidebar, Content
- → サイドバー2 - サイドバー1 - コンテンツ
- (翻訳間違い(サイドバー2 - コンテンツ - サイドバー1)を修正)
- Full Width Content
- → サイドバーなし
Breadcrumbs (パンくずリスト)
- Select the pages which should display breadcrumbs.
- → パンくずリストを表示するページを選択して下さい.
- Breadcrumbs on Homepage
- → ホームページ
- Breadcrumbs on Posts page
- → 投稿一覧
- Breadcrumbs on Single Posts
- → 投稿
- Breadcrumbs on Pages
- → 固定ページ
- (「ページ上のパンくずリスト」から変更)
- Breadcrumbs on Archives
- → アーカイブページ
- Breadcrumbs on 404 page
- → 404エラーページ
- Breadcrumbs on Attachment/Media
- → 添付ファイルやメディア',
Comments and Trackbacks (コメントおよびトラックバック)
- Enable Comments on Posts
- → 投稿でコメントを有効にする
- Enable Comments on Pages
- → 固定ページでコメントを有効にする
- Enable Trackbacks on Posts
- → 投稿でトラックバックを有効にする
- Enable Trackbacks on Pages
- → 固定ページでトラックバックを有効にする
Singular Content
- Singular Content
- → 個別コンテンツ
- Modify the settings for individual entries such as posts and pages.
- → 投稿や固定ページなど個別記事の設定を変更します.
Content Archives (コンテンツアーカイブ)
- Content Archives
- → アーカイブページ
- (「コンテンツアーカイブ」から変更)
- Entry content
- → 記事の本文
- Entry excerpts
- → 記事の抜粋
- Limit content to how many characters? (0 for no limit)
- → 本文を表示する場合の文字数制限(0は無制限)
- Display the featured image?
- → アイキャッチ画像を表示する
- Featured Image Size
- → アイキャッチ画像のサイズ
- Featured Image Alignment
- → アイキャッチ画像の位置揃え
- Center
- → 中央
- (「真ん中」から変更)
- Entry Pagination Type
- → ページネーション(ページ送り)の種類
- Previous / Next
- → 前ページ / 次ページ のみ
- (「前・次」から変更)
- Numeric
- → ページ番号のリンクあり
- (「数値」から変更)
- Header/Footer Scripts
- → ヘッダー/フッターのスクリプト
- This code will output immediately before the closing %s tag in the document source.
- → このコードはページのHTMLソース内で閉じタグ「%s」の直前に出力されます.
Theme SEO Settings (テーマのSEO設定)
- Theme SEO Settings
- → GenesisのSEO設定
- (「テーマのSEO設定」から変更)
Document Title (タイトル)
- Add site name to document title on inner pages?
- → サブページのタイトルにサイト名を追加する
- Document Title Separator
- → ページのタイトルの区切り文字
- If the title consists of two parts (original title and optional addition), then the separator will go in between them.
- → タイトルが2つの部分(元のタイトルと追加要素)で構成されている場合、それらの間にこの区切り文字が入ります。
- Document Title Order
- → ページのタイトルの追加要素の位置
- Additions on left
- → 左
- Additions on right
- → 右
- Determines which side the added title text will go on.
- → 追加要素をページのタイトルのどちら側に配置するかを選択します。
Homepage (ホームページ)
- Primary Title H1
- → H1タグで表示する主要タイトル
- Site Description (tagline)
- → サイトの説明(キャッチフレーズ)
- Homepage Document Title
- → ホームページのタイトル
- If you leave the document title field blank, your site’s title will be used instead.
- → 空欄のままにすると、サイトのタイトルが使用されます。
- Add site description (tagline) to document title on home page?
- → ホームページのタイトルにサイトの説明(ディスクリプション/キャッチフレーズ)を追加する
- Meta Description
- → メタ・ディスクリプション
- The meta description can be used to determine the text used under the title on search engine results pages.
- → 検索エンジンの結果ページで、タイトルの下に表示される可能性のある短い説明文を指定できます。
Document Head
- Document Head
- → head部の設定
- By default, WordPress places several tags in your document title. Most of these tags are completely unnecessary, and provide no SEO value whatsoever; they just make your site slower to load. Choose which tags you would like included in your document title. If you do not know what something is, leave it unchecked.
- → デフォルトでは、WordPressはページのhead部にいくつかのタグを出力します。これらのタグのほとんどは完全に不要であり、SEO的な価値は皆無です。サイトの読み込みが遅くなるだけです。head部に出力するタグを選択して下さい。何のことかがわからない場合は、チェックを外したままにしてください。
Indexing
- Indexing
- → 検索サイトへのインデックス
- Apply noindex to the archive pages below.
- → noindexを適用するアーカイブ(記事一覧)ページを選択して下さい。
- Category Archives
- → カテゴリーの記事一覧',
- Tag Archives
- → タグの記事一覧
- Author Archives
- → 投稿者の記事一覧
- Date Archives
- → 日付の記事一覧
- Archiving
- → 検索サイトへのアーカイブ
- Apply noarchive to the pages below.
- → noarchiveを適用するページを選択して下さい。
(その他項目 Indexingと同様 ↑)
- Open Graph
- → Open Graph
- Enable Open Graph to output tags that help social networks display images and page information when sharing your content.
- → Open Graphを有効にすると、SNSでコンテンツを共有するときに、画像やページ情報を表示するのに役立つタグを出力します。
インポート・エキスポート
- When you click the button below, Genesis will generate a data file (%s) for you to save to your computer.
- → 下のボタンをクリックすると、Genesisによって生成された(%s)形式のデータファイルをダウンロードすることができます。
ウィジェット
- Primary Sidebar
- :→ サイドバー1
- (「最初のサイドバー」から変更)
- Secondary Sidebar
- :→ サイドバー2
- (「セカンダリーサイドバー」から変更)
- Genesis - Featured Page
- :→ Genesis - 注目のページ
- (「フィーチャーされるページ」から変更)
- Genesis - Featured Posts
- :→ Genesis - 注目の投稿
- (「フィーチャーされる投稿」から変更)
- This is the header widget area. It typically appears next to the site title or logo. This widget area is not suitable to display every type of widget, and works best with a custom menu, a search form, or possibly a text widget.
- → ヘッダーウィジェットエリアです。通常、サイトタイトルやロゴの横に表示されます。このウィジェットエリアは全てのウィジェットの表示に適してはいません。カスタムメニュー、検索フォーム、テキストウィジェットなどと併用するのが望ましいです。
記事編集ページ
Theme SEO Settings (テーマのSEO設定)
- Theme SEO Settings
- → GenesisのSEO設定
- カスタマイズの「Theme SEO Settings」と同様 ↑
- The Custom Document Title sets the page title as seen in browsers and search engines.
- → ブラウザーや検索エンジンに表示されるページタイトルを設定します。
- (「カスタムドキュメントタイトルは、」を除去)
- Text entered in the Meta Description field is used as the short page description under the title on search engine results pages.
- → 検索エンジンに表示される時にタイトルの下に表示される可能性のある短い説明文を入力します。
- A comma-separated list of keywords relevant to the page can be entered in the Meta Keywords field. Keywords are generally ignored by Search Engines.
- → ページのキーワードをカンマ区切りで設定します(この内容は検索エンジンには評価されません)。
- Canonical URL
- → 正規ページ(canonical)のURL
- Custom Redirect URL
- → リダイレクト先のURL
- (「リダイレクトURL」から変更)
- Apply %s to this post/page
- → この投稿または固定ページを %s に設定する
- (「この投稿・ページに適応 %s させる」から変更)
Layout Settings (レイアウト設定)
- Default Layout set in %s
- → %s で設定したデフォルトのレイアウト
- Custom Body Class
- → bodyタグに追加するclass
- (「カスタム Body Class」から変更)
- Custom Post Class
- → 記事エリアに追加するclass
- (「カスタム Post Class」から変更)
Scripts
- Scripts
- → スクリプト
- Output before the closing %s tag, after sitewide header scripts.
- → %s の閉じタグよりも前で、サイト全体のスクリプトよりも後に出力します。
- Body Scripts
- → body内スクリプト
- Body Scripts Position
- → body内スクリプトの出力位置
- Bottom: before closing body tag
- → 最後: 閉じタグ</body>の直前
- Top: after opening body tag
- → 最初: 開始タグ<body>の直後
公開画面
サイドバー
- Primary Sidebar Widget Area
- → 「サイドバー1」ウィジェットエリア
- (ウィジェットが無い場合に表示)
- Secondary Sidebar Widget Area
- → 「サイドバー2」ウィジェットエリア
- (ウィジェットが無い場合に表示)
- This is the %1$s. You can add content to this area by visiting your %2$s and adding new widgets to this area.
- → ここは %1$s です。%2$s でウィジェットを追加して様々なコンテンツを表示することができます。
- (ウィジェットが無い場合に表示)
404ページ
- Not found, error 404
- → ページが見つかりませんでした エラー404
- (「見つかりません。 エラー404」から変更)
- The page you are looking for no longer exists. Perhaps you can return back to the <a href=\"%s\">homepage</a> and see if you can find what you are looking for. Or, you can try finding it by using the search form below.
- → <p>アクセスしたURLに該当するページは現在このサイトに存在していません。</p><p><a href="%s">ホームページ</a> に戻るか、下記の検索フォームから検索して、お探しのページが見つかるか確認してみてください。</p>
検索結果ページ
- Sorry, no content matched your criteria.
- → 申し訳ありません。該当するコンテンツは見つかりませんでした。
- (「条件に一致する投稿を探せません。」から変更)
まとめ
以上が、今回作成したWordPressテーマ「Genesis Framework」を勝手に日本語化するプラグインの内容になります。
ちなみに、Genesis Frameworkのバージョンは少々違っても大丈夫だと思いますが、翻訳ファイルが古いと本プラグインでは和訳していな部分が英語で表示されますのでご注意下さい。
ダウンロード » Genesis_katte_ja version 3.5.0.0
-
Translation of Genesis Framework - Genesis 3.5 in Japanese (PO-Revision-Date: 2024-01-31 13:35:25+0000) ↩