もう使っていない余っている10年以上前の古いノートPCを有効利用する方法は何か無いものか?
そう思ったときに、古いWindows PCやIntel MacをChromebookのようにできるChromeOS FlexというOSがGoogleから無料で配布されていることを知ったので、早速試してみました。
目次
ChromeOS Flexとは?
ChromeOS Flexは、本物のChromebookのOS(ChromeOS)に似ていますが、違うところもたくさんあるようです。
≫ ChromeOS Flex と ChromeOS の違い - ChromeOS Flex ヘルプ
Google PlayとAndroidアプリが使えないというのが痛いですが、古いPCなので贅沢は言えませんね。
ウェブ閲覧とメールチェックくらいできれば良し!というつもりでやってみました。
ChromeOS FlexをインストールしたPC
今回ChromeOS Flexをインストールしたのは、「HP ProBook 4310s」という古いモバイルノートPCです。
(↑パンフレットの一部です)
Windows XPとWindows 7が併売されていた頃の機種で、CPUはCeleron Dual-Core T3000というCore 2 Duoの頃のやや安物CPU、メモリーは4GBというスペックです。
一応、HDDだけはSSDに交換してあります。
インストールできたか?使い心地は?
結果から言うと、普通にインストールできて、しかもほどほど快適に使えます。
最近のWindowsはもちろん、軽量のLinuxでも重いと感じるくらいの機種ですが、ChromeOS Flexだと、まずまず使えるレベルです。
もちろん爆速ではないものの、ウェブサイトの閲覧、Gmailのチェック、ブログの記事を書く、くらいの用途なら十分に実用レベルだと思います。
YouTubeは、DVDと同じ解像度くらいなら普通に見れました(フルHDはかなり厳しく、4Kは全く無理です)。
インストールの手順
続いて、インストールの手順です。
もしかすると機種によって違うかもしれませんが、今回の機種でやった手順を簡単に書いておきます。
ちなみに、インストール先PCのハードディスクやSSDの内容は全て消えます(デュアルブートの設定もできません)ので、全て消えても問題ないPCにインストールして下さい。
インストールに必要なもの
インストール先となる古いPC以外にインストールに必要だったのは、以下の2つです。
- 8GB以上の空のUSBメモリー(16GBを使いました)
- Google ChromeがインストールされたWindows PC(Macでも良いはず)
PCでの作業
まず、Windows PC(または、mac)で、以下の手順で起動用USBを作成します。
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PCのGoogle Chromeに、Chromebook リカバリ ユーティリティという拡張機能を追加します。
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Google Chromeのアドレスバーの右側の、拡張機能のアイコン(ジグソーパズルのピースのようなアイコン)があるところからChromebook リカバリ ユーティリティを起動して、起動用のUSBメモリーを作成していきます。
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作成は、以下のようにモデル一覧からChrome OS FXを自分で選ぶ以外は流れに沿って行けばOKでした。
インストール
起動用のUSBメモリーができたら、インストール先となる古いPCに挿して、そのUSBメモリーから起動します。
あとは指示に従ってインストールを進めます。
最初、インストーラーが英語で立ち上がったので少しドキッとましたが、English(United States)と書かれたところをクリックすると、日本語を選択することができました(キーボードも日本語にしておきます)。
その後はずっと日本語で作業することができました。
概ね流れに沿って進めていくだけでなので、落ち着いて作業できましたが、唯一、2段階認証の方法を選択するところで別の方法を試すしか選択肢がなくて少々戸惑いました。
結局、別の方法を試すをクリックしたら普通に電話番号認証(SMS認証)があったので、それを選択すれば問題ありませんでした。
ソフトウェアのインストール中ではよくあることですが、途中、同意するかどうかをいろいろ聞かれますが、利用規約に同意する以外はすべて「同意しない」で進めると、シンプルな状態でインストールできたように思います。
ChromeOS Flexを使ってみて
まだ、インストールしたばかりですが、画面はChromebookそのもので、非常にシンプルでわかりやすい構成ですね。
Googleで検索してホームページを見たり、メールのチェックをしたり、YouTubeを見たりするには、既に十分に使えると感じています。
メイン以外にも、ちょっとウェブを見れるくらいのサブ機が欲しいという場合などには、中古PCを安く仕入れてChromeOS Flexを入れてChromebook風?にしてみるのも良いかもしれません。